Logo LOGO

トピックス&ニュース

News & Topics グッドマンが相模原で新たなデータセンターキャンパス構想 – 東京圏デジタルインフラの重要拠点として存在感を増すか –
トピックス&ニュース

2026.06.08

グッドマンが相模原で新たなデータセンターキャンパス構想 – 東京圏デジタルインフラの重要拠点として存在感を増すか –

物流施設開発大手として知られるグッドマンが、神奈川県相模原市で新たなデータセンターキャンパスの開発計画を発表しました。今回の発表は、同社が近年進めてきたデータセンター事業強化の流れを裏付けるものであり、以前から業界内で指摘されていた「グッドマンの相模原本格参入」がさらに鮮明になった形です。

 

今回の計画では、相模原市や地域関係者と連携しながらマスタープランを策定し、土地利用やインフラ整備、環境対策を含めた大規模なデータセンターキャンパスの実現を目指すとされています。現時点では利用事業者は公表されていませんが、国内データセンター市場にとって非常に注目度の高いプロジェクトといえるでしょう。

 

なぜ相模原が注目されるのか

 

相模原市は近年、首都圏データセンター市場の重要拠点として存在感を高めています。その理由の一つが、東京に近接しながらも比較的大規模な用地確保が可能であり、高圧電力網へのアクセスにも優れていることです。

 

グッドマン自身も発表の中で、東京電力の高圧送電網への接続性や東京都心への近接性を相模原の強みとして挙げています。データセンター事業では、建物そのものよりも安定した電力供給の確保が重要視されるため、十分な電力インフラを持つ地域の価値は年々高まっています。今回の発表も、AI需要の急拡大による電力需要増加を背景とした動きとみることができるでしょう。

 

また、相模原周辺は首都圏の通信ネットワークとも接続しやすく、クラウドサービスや生成AI向けインフラの設置場所として高い適性を持つ地域と考えられています。

 

AWS東京リージョンとの関係にも注目

 

今回の計画で特に業界関係者の関心を集めているのが、AWSとの関連性です。

 

AWSをはじめとするハイパースケーラーは、サービスの可用性を高めるために「リージョン」と「アベイラビリティゾーン(AZ)」という仕組みを採用しています。リージョンは複数のデータセンター群で構成され、さらに独立したAZによって障害発生時の冗長性を確保しています。(注:AZという呼び方は各社によって異なります)

 

相模原エリアは以前からAWS東京リージョンを構成するAZの一つが存在するとみられており、国内データセンター業界ではよく知られた立地です。そのため、今回のキャンパス計画についても、AWSのAI関連投資に対応する施設となる可能性があるのではないかとの見方が広がっています。

 

もちろん現時点で利用事業者は発表されておらず、特定企業との関連を断定することはできません。AWS以外の大手クラウド事業者の進出も考えられます。AI時代の到来によってクラウド事業者の設備増強需要が急速に拡大していることを考えれば、その動向に注目が集まるのは自然な流れといえるでしょう。

 

データセンター開発は「地域共生」の時代へ

 

今回の発表でもう一つ注目したいのが、地域との共生を前面に打ち出している点です。

 

グッドマンは相模原市や地元関係者と協力しながら、都市計画や環境配慮を含めたマスタープランを策定するとしています。相模原市側も税収増加や雇用創出などの地域経済効果に期待を示しており、単なる施設建設ではなく地域発展と一体化したプロジェクトとして位置付けています。

 

近年のデータセンター開発では、電力消費や景観への影響などから地域との対話が重要視されるようになっています。その意味で今回の相模原プロジェクトは、次世代のデータセンター開発モデルとしても注目される存在となりそうです。

 

物流施設開発で培ったグッドマンのノウハウが、今後どのようにデータセンター事業へ展開されていくのか。そして相模原が首都圏デジタルインフラの中核拠点として更に発展するのか。今回の発表は、その方向性を占う重要な一歩として業界内外から注目を集めています。

日本のデータセンター投資を
用地選定から成功に導く

dil_admin

トピックス&ニュース

検索