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2024.09.18
人工知能(AI)の急速な普及に伴い、データセンターの重要性が増加しています。そのような中で進むデータセンター建設計画の様子はこれまでも紹介してきましたが、今回も新たな動向を2件紹介していきます。
① NTT特定目的会社、白井市にデータセンター建設
NTT TEPCOデータセンター特定目的会社が、千葉県白井市の市役所南側でデータセンターの建設を計画しています。設計はNTTファシリティーズが進め、戸田建設の施工で2025年4月上旬に着工し、27年4月下旬の完成を目指すとしています。
規模はS造7階建て延べ2万8623㎡。高さは49.20m。建築面積は5442㎡。
建設地は白井市復字台山、ほかの敷地3万2901㎡。コンサルタントとしてトーワ綜合システムが参画。
建設地では当初、東京電力グループの東電不動産がデータセンター「白井DCプロジェクト」の建設を計画していました。NTTデータグループのNTTグローバルデータセンターと、東京電力グループの東京電力パワーグリッドの2社は23年12月に、千葉県印西白井エリアでデータセンターの共同開発・運用を目的とした新会社を設立すると発表し、今年2月にNTT TEPCOデータセンター特定目的会社を設立。
同年3月15日に東電不動産からNTT TEPCOデータセンター特定目的会社に所有権を移転しています。
白井市は、すでに多くのデータセンターが建設されている印西市と隣接する場所でもあります。データセンター集積地として更に規模を拡大していくのか、今後も注目を集めていく地域になりそうです。
② ESR、阪大箕面キャンパス跡活用事業でデータセンター建設
ESRは、大阪府箕面市で計画している「大阪大学箕面キャンパス跡地活用事業」で、2024年内にも既存施設の解体工事に着手することを発表しました。事業ではデータセンターや学校などを整備する方針で、26年までに造成工事などを進める予定。
同年に各施設の建築を開始して27年から順次オープンし、28年の学校開校とデータセンターの一部稼働開始を目指すとしています。
事業着手に先立って、箕面市は事業地の地区計画素案を取りまとめました。パブリックコメントを経て、11月ごろに都市計画変更を決定する見込みです。
施設導入地区にはデータセンター、国際教育地区にはインターナショナルスクールを整備。このほか、事業地内には店舗や交流施設、回遊街路なども配置。公園面積は約3600㎡を確保し、幅12m、長さ840mの区画道路敷設も行う予定です。
以前、工場跡地のデータセンター建設の状況について紹介しましたが、ESRの計画は大阪大学箕面キャンパス跡地活用ということで、土地の広さと電力確保の容易さがデータセンター採用の要因となったのではないかと推測されます。
また、今回はデータセンターも含めた都市計画ということで、学校、店舗など設備の詳細もどのような形を見せていくのか関心が高まります。
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