トピックス&ニュース
2022.09.29
資産や負債をバランスシートに計上しないことを、オフバランス化と呼びます。
様々なメリットがあるため注目されている概念です。
今回は、オフバランス化が注目される理由について解説します。
オフバランス化が注目される理由
1:経営指標の健全化
オフバランス化を進めるということは、企業の資産総額・負債総額が減少することを意味します。
つまりオフバランス化によって、企業の経営状態を表すROE(自己資本比率)やROA(総資産事業利益率)など、重要な意味を持つ指標に変化が起こるため、オフバランス化が経営者や投資家から注目を集めているのです。
財務諸表に何を記載すべきかは各国の会計基準や、国際会計基準によって決まっていますが、世界は常に変化しており新しい概念が次々と生まれるため、基準がハッキリとしない分野というのは常に存在します。
例えば、暗号資産の会計処理について、基準がハッキリとしなかった時期があることをイメージできる人は多いのではないでしょうか。
他の例としては、リース契約によって入手した物件と、リース料金の支払い義務を貸借対照表に計上すべきかという問題が長年存在しました。
リース契約で物件を入手している企業としては、自己資本比率等を良く見せたいため、オフバランス化をしたいところですが、一方で企業の経営状態をより正確に把握したい投資家など会計情報の利用者側からは、オンバランス化を望む声が上がります。
暗号資産やリース契約については、一定の基準が出されたことによって一応の決着をみていますが、例えば今までは自社で保有していたサーバーをクラウドサービスに移行したり、人員や業務のアウトソーシング等によっても、オフバランス化が促進されるケースは多いはずです。
2:資産の所有リスクの回避
資産を所有するということは、資産を失うリスクを常に含みます。
例えば、購入後に壊れてしまうリスクを考慮し、大きな機械は購入ではなくリースを選択する経営者は多いはずです。
変化の激しい現代においては、購入してしまったことで次世代機に移行できなくなる等の問題が発生することも考えられるため、所有リスクを回避できるということは柔軟な経営判断においても重要といえます。
オフバランス化は、経営指標を改善するという短期的な目線だけではなく、未来の経営を考えて判断するという長期的な目線が必要です。
次回は、オフバランス化の問題点についてお伝えさせていただきます。
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